N.S　Fish & Robo Base　2010年入社 | 東杜シーテック株式会社

社員インタビュー

N.S　Fish & Robo Base / 2010年入社

Profile

学生時代は東京・北海道など様々な地で、知能ロボットの研究を行う。

就職時は地元に近く、過ごしやすい気候の仙台市も視野に入れて企業を探していた。挑戦的な社風や技術を融合して製品開発を進める姿勢に魅力を感じ、東杜シーテックに入社した。

Career

テクニカルセクション.3で並列高速化、多視点ステレオ3次元復元、画像認証、自社製品「Smart Echo」など様々な開発に携わった後、テクニカルセクション.1でカーナビ・カーオーディオの開発に従事。

その後Fish & Robo Baseに異動して、サバの脂の乗り推定システムを開発。現在は水揚げした魚を魚種ごとに仕分ける「魚種選別システム」を開発している。

一日の流れ

学生時代は、自律ロボットの研究をしていました。私は複数の技術を融合するなど工夫して研究を進めることが好きだったので、就職するにあたって「創造性・発想力のある企業」を探していました。

そんななかで出会ったのが、東杜シーテック。様々な技術をかけ合わせて製品開発をしている社風に惹かれて、入社を決めました。

現在は「魚種選別システム」を開発しています。開発当初は、魚種・個体ごとに特性がまちまちな魚を相手に、一筋縄ではいかないことを痛感する日々でした。

私は、「課題の無い仕事はつまらない」と思うタイプ。ぶつかったところがスタート地点だと考えて、一つ一つ問題を解決しました。

解決にあたっては東北大学の大町・菅谷研究室にも協力を依頼。

私たちが集めたデータ（SN比の高い高画質な可視画像や3次元形状情報など）を大学に提供し、最先端のAIアルゴリズムを開発いただきました。

その結果、地域・季節・成長度等が異なっても安定した判定ができる独自の魚種判定モジュールの開発に成功。今後さらに精度を上げて、ユーザーの期待に沿うシステムにしていく予定です。

企業の強みは、データ収集やアノテーションなど、地道な作業をコツコツ行えること。大学の強みは、データをもとに最先端技術を使って時間をかけて研究に取り組めること。

全く異なる強みをかけ合わせることで、自分達だけでは作れなかった製品を開発できることに、面白さを感じています。

少し前のことですが、大学と連携して「非接触でサバの脂の乗りを推定する」アルゴリズムの開発に成功しました。学術的にもIEEE Accessに採択されるなど高い評価をいただき、大変嬉しかったです。

時には自分の知らない技術を教えていただき、開発に取り入れることで上手くいくこともあり、エンジニアとしてスキルアップできることも産学連携の魅力だと思います。

世界では魚の消費量が年々増加し、非常に有望な市場といえます。にもかかわらず、地域水産業が抱える人手不足は深刻で、持続を危ぶむ声すらある状況です。

現在開発している魚種選別システムは、そんな人手不足を解消したいという願いから生まれました。

ゆくゆくは、魚一匹一匹の個体情報(重量、脂の乗り等)を取得できるシステムも開発したいです。

情報の付加は消費者の購入意欲を高めます。私たちの取り組みが、地域水産業が発展する一助になれば、こんなに嬉しいことはありません。